相続での不動産売却の価格査定・評価や売却相談

相続不動産売却のよくある質問10選を徹底解説!

相続不動産売却のよくある質問10選とその回答を専門家が詳しく解説【不動産コンパス】

相続不動産売却のよくある質問10選

相続不動産の売却は、多くの人にとって初めての経験となることが多く、そのため様々な疑問や不安が生じることがあります。
本記事では、相続不動産の売却に関するよくある質問と、その回答を詳しく解説します。
これにより、相続不動産売却のプロセスをスムーズに進めるための参考にしてください。

1. 相続不動産の売却を始めるための手続きは?

【質問】 相続不動産を売却するには、まず何をすればいいですか?

(回答) まず、相続不動産の名義を相続人の名義に変更する手続きが必要です。
これを「相続登記」と呼びます。
相続登記を行うには、遺言書がある場合とない場合で手続きが異なりますが、基本的には以下の書類が必要です。

・被相続人の死亡証明書
・相続人全員の戸籍謄本
・遺産分割協議書(遺言書がない場合)
・登記申請書

2. 相続税の支払いは必要ですか?

【質問】 相続不動産を売却する際に相続税はかかりますか?

(回答) 相続税がかかるかどうかは、相続財産の総額により異なります。
基礎控除額(「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」)を超える場合に相続税が発生します。
相続税の支払いが必要な場合、相続不動産の売却前に相続税の申告と納税を済ませておく必要があります。

 

3. 相続不動産の売却前に必要な準備は?

【質問】 相続不動産を売却する前に何を準備すればいいですか?

(回答) 相続不動産を売却する前に以下の準備が必要です。

・不動産の名義変更(相続登記)
・不動産の査定依頼(複数の不動産会社に依頼することを推奨)
・不動産の現状確認(リフォームや修繕が必要な場合は対応)
・不動産売却に必要な書類の準備(登記簿謄本、固定資産税納税通知書など)

 

4. 相続不動産の売却価格はどうやって決まる?

【質問】相続不動産の売却価格はどのように決定されますか?

(回答) 相続不動産の売却価格は、主に以下の要素に基づいて決定されます。

・市場価格:周辺地域の不動産取引価格を参考にします。
・不動産の状態:建物の老朽化や修繕の必要性など。
・ロケーション:駅や学校、商業施設などの利便性。
・土地の形状や面積:土地の広さや形状も価格に影響します。

5. 相続不動産の売却にかかる費用は?

【質問】相続不動産を売却する際にどのような費用がかかりますか?

(回答) 相続不動産の売却には以下のような費用がかかります:

登記費用:相続登記や所有権移転登記の費用。
仲介手数料:不動産会社に支払う手数料(売却価格の3% + 6万円が目安)。
リフォーム費用:必要に応じて修繕やリフォームにかかる費用。
測量費用:土地の境界確定測量が必要な場合の費用。

6. 相続不動産を売却するタイミングはいつがいい?

【質問】相続不動産を売却するのに最適なタイミングはありますか?

(回答) 不動産市場の動向や季節によって売却のタイミングが影響を受けます。一般的には、不動産市場が活発になる春や秋が売却に適しているとされています。また、市場の動向をチェックし、価格が上昇傾向にあるタイミングを狙うことも重要です。

 

7. 相続不動産を売却する際の税金は?

【質問】相続不動産を売却する際にかかる税金について教えてください。

(回答) 相続不動産を売却する際には、以下の税金がかかることがあります:

譲渡所得税:売却益に対して課される税金。譲渡所得は「売却価格 – 購入価格 – 必要経費」で計算されます。
消費税:建物部分の売却には消費税がかかることがあります。

8. 相続不動産を売却する際の手続きの流れは?

【質問】相続不動産を売却する際の手続きの流れを教えてください。

(回答) 相続不動産を売却する手続きの流れは以下の通りです:

・相続登記を完了する。
・不動産会社に査定を依頼する。
・売却価格を決定し、不動産会社と媒介契約を結ぶ。
・買主を探し、売買契約を締結する。
・所有権移転登記を行い、売却代金を受け取る。

9. 相続不動産の売却に必要な書類は?

【質問】相続不動産を売却する際に必要な書類は何ですか?

(回答) 相続不動産の売却には以下の書類が必要です:

登記簿謄本(不動産登記情報)
固定資産税納税通知書
相続関係説明図
相続人全員の印鑑証明書
売買契約書

10. 不動産会社の選び方は?

【質問】相続不動産を売却する際に、どのように不動産会社を選べばいいですか?

(回答) 不動産会社の選び方としては、以下のポイントを考慮することが重要です:

・実績と評判:相続不動産の売却実績が豊富な会社を選ぶ。
・サービス内容:査定や広告活動の内容を比較する。
・フィーリング:担当者との相性も重要。信頼できるかどうかを判断する。
・手数料:仲介手数料の料金体系を確認する。

まとめ

相続不動産の売却は多くの手続きや準備が必要ですが、事前に知識を持っておくことでスムーズに進めることができます。
本記事で紹介したよくある質問と回答を参考に、相続不動産の売却を成功させましょう。
プロの不動産会社と連携しながら、適切な手続きを進めることが重要です。
何か疑問があれば、専門家に相談することをおすすめします。

 

不動産売買のお役立ち情報

不動産売却の流れ|5ステップで不動産売却の流れを把握

 不動産売却の流れを全く知らない人でもわかるように、不動産売却の全体の流れを売主の視点で5つのステップに分けて解説。
不動産売却は、ほとんどの方が不動産売却が初めてという方が多いと思います。不動産売却の流れや知識がないまま進めることに不安になることもあるでしょう。

 不動産売却は、以下のように①不動産仲介会社に売却相談・査定依頼、②売却を依頼する不動産仲介会社と媒介契約を締結、③不動産の販売活動を開始、④不動産売買契約を締結、⑤不動産物件の引渡し・決済の5つのステップで進んでいきます。

不動産売却の流れの全体像

不動産の売却にかかる期間は3ヶ月~6ヶ月程度です。
それぞれの5つのステップについて、解説していきます。

STEP1:不動産仲介会社に売却相談と査定依頼
不動産売買の仲介を行っている会社に売却相談と売却価格の査定の依頼をします。
関連記事:不動産売却の簡易査定と訪問査定の違いとは?失敗しないための完全ガイド

STEP2:不動産仲介会社と媒介契約を締結
不動産売買の仲介会社を選んだら、売主と不動産仲介会社との間で媒介契約を結びます。

STEP3:不動産の販売活動を開始
媒介契約締結後、不動産仲介会社が不動産の売却活動を開始します。

STEP4:不動産売買契約を締結
買主が決定したら、不動産仲介会社が「買主の住宅ローン事前審査」と「不動産の最終調査」行い、不動産売買契約を締結いたします。

STEP5:不動産物件の引渡し・決済
売買契約で定めた期日で決済と引渡しが行われます。
売主・売主側仲介業者・買主・買主側仲介業者と司法書士の五者が、買主が住宅ローンの融資を受ける金融機関に集まって契約手続きするケースが多いです。

※不動産売却の確定申告
売主は不動産売却によって得た利益にかかる税金を納付するために売主は確定申告を行う必要があります。
時期は毎年2月中旬~3月中旬までに行います。

不動産売却の流れについて詳細は以下のコラムをご覧ください。
不動産売却の流れを図解|査定・契約・決済のスケジュール

 

不動産売却の媒介契約の種類

不動産売却を依頼する仲介会社を選んだら、売主と不動産仲介会社との間で媒介契約を結びます。

媒介契約の種類と比較

媒介契約とは、売却が成立したときの不動産仲介会社に支払う報酬額や販売活動方法を取り決める契約です。
媒介契約は①専属専任媒介契約、②専任媒介契約、③一般媒介契約の3種類あります。
売却する不動産物件やご自身の状況をもとに媒介契約の種類を選択しましょう。
以下、媒介契約の特徴をご参考にしてください。

①専属専任媒介契約
媒介契約を締結できる不動産仲介会社数…1社
買手を自分で見つけた場合の仲介手数料…必要
指定流通機構レインズの登録…義務
販売活動の報告頻度…1週間に1回以上

②専任媒介契約
媒介契約を締結できる不動産仲介会社数…1社
買手を自分で見つけた場合の仲介手数料…
指定流通機構レインズの登録…義務
販売活動の報告頻度…2週間に1回以上

③一般媒介契約
媒介契約を締結できる不動産仲介会社数…複数可
買手を自分で見つけた場合の仲介手数料…
指定流通機構レインズの登録…任意
販売活動の報告頻度…任意

 

※ポイント
①専属専任媒介契約、②専任媒介契約は販売活動を依頼する不動産仲介会社の数が1社と制限されます。
①専属専任媒介契約は買手を自分で見つけることもできますが、仲介手数料を不動産仲介会社に仲介手数料を支払う必要があり、実質的に自分で販売活動することを制限されています。

※注意点
あとからもめないように媒介契約を結ぶ際に、把握している建物の雨漏りや周辺の騒音等、売却する不動産の状況を報告書(告知書)を記入しましょう。また、建物の設備等の内容や設備の故障を明記する付帯設備表という書類に記入しましょう。

 

不動産売買の仲介手数料の計算式【簡易計算式】

不動産売買の仲介手数料のわかりやすく簡易計算式での計算方法を解説していきます。

①不動産売買価格400万円以上
⇒不動産売買価格(税抜)×3%+6万円+消費税

②不動産売買価格200万円以上400万円未満
⇒不動産売買価格(税抜)×4%+2万円+消費税

③不動産売買価格200万円未満
⇒不動産売買価格(税抜)×5%+消費税

※売主が宅建業者の場合は、建物の価格に消費税が掛かります。その場合は不動産売買価格から消費税額を除いた金額を元に、不動産売買の仲介手数料を計算します。

 不動産売却の流れや不動産仲介手数料の費用を把握したら、次は複数の不動産仲介会社に査定の依頼をしましょう。
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